『ゆっくりおやすみ、樹の下で』71−80話目の感想

7月1日から『ゆっくりおやすみ、樹の下で』を1日1話ずつ読んでいる。

すべて読み終わったら感想を書く予定だけど、それまでの小さな感想もどこかに残しておきたいなと思った。

今回は9月09日〜9月18日、71話〜80話目までの感想。私の記録もセットで残したいなぁと思って、個人的な日記も残してる。余計な情報追加しちゃってごめんね。

ネタバレしているので、未読の人は読まないでほしい。何も知らずに触れたほうが、きっとピカピカして素敵だよ。

ミサトさんの話を聴いた10日間。「平和」と呼ばれる今を感じた10日間。

『ゆっくりおやすみ、樹の下で』感想一覧


【01~10話】 【11~20話目】 【21~30話目】 【31~40話目】 【41~50話目】
【51~60話目】 【61~70話目】 【71~80話目】

09/09 71 昭和11年、夏

内容

おしゃべりな女の子のおしゃべりを聞く話。

感想

マシンガントーク再び。この女の子にはきっと、伝えたいことがいっぱいあるんだろうなぁ。

一言日記

だらだらと何もしなかった日。だって疲れたんだもの。

09/10 72 ぬいぐるみたち

内容

もうひとりのビーちゃんと、その周りの話。

感想

いつかミレイちゃんが成長して「歴史」を学んだら、自分が出会った、いろんなものに、また違った意味が出てくるのだろう。

一言日記

なんだかたくさん褒められた日。でも、あんまり目立たない方が好きなんだ私は。

09/11 73 アルハベット

内容

自由に生きたい女の子の話。

感想

ミサトちゃんのセリフはついつい速いスピードで読んじゃう。きっと早口なんだろうなぁって思うから。

一言日記

のんびり文章を書いていた一日。頭の中のことを文字にするのは時間がかかる。絵だとすんなりできるのになぁ。

09/12 74 ゆびきりげんまん

内容

ミサトさんの大切な人の話。

感想

戦争は嫌だよねぇ。結果を知っているからなおさら。いや、はじまる前も、みんな知っていたのかもなぁ。どうなるのか。

一言日記

体調が悪かったので薬を飲んでさっさと眠った日。

09/13 75 恋人たち

内容

大バーバとムネヒコさんの話。

感想

この本はちいさな物語を集めたもので。不思議な夢も、魅力的な体験も、少しおとなしい。でも、戦争とか、そういう悲しくて大きな出来事は、どれだけ細かくしても、やっぱり悲しいままなんだねぇ。

一言日記

だんだん涼しくなってきた。もうすぐ秋だね。

09/14 76 第二の夜

内容

8年ぶりの再会の話。

感想

こちらでは数日。あちらでは8年。物語の中の季節も秋になってきた。夏が終わっちゃうな。さみしいなぁ。

一言日記

リアル脱出ゲームでいろいろやった日。躁状態を体験した。いやぁ、あれは怖いねぇ。

09/15 77 19歳の夏

内容

ミサトさんが話す戦争の話、ムネヒコさんの話。

感想

ミサトさんの運命は決まっていて、それを変えることはできない。でも、そう。同じ時間を過ごして、話を聴いて、抱きしめることはできるんだね。

一言日記

病院の日。病院の日は一日が長い。今日は体調が悪くて、ほとんど覚えていないけれど、なんだか穏やかな日だった。

09/16 78 恋する乙女

内容

遠い過去の遠くへ行ってしまったものたちの話。

感想

ミサトさんの言葉、ゆっくりになった。昔は、あんなに早口で楽しそうに話していたのに。

一言日記

映画を観てゲームをした。「生産的」なことはほとんどしなかったけれど、穏やかで楽しい一日だった。

09/17 79 佳日

内容

この時代に書かれた物語の話。

感想

世界に何かがあった時、文学は一番に影響を受ける。気がする。言葉は人の心をダイレクトに表現する。強い力を持っているものだから。今の時代はどうなんだろう。昔の人が私達に残した言葉と、生きている人たちが残そうとしている言葉。読んだ私は、どんなことを感じるのだろう。

一言日記

同じ障害を持つ人が主人公の映画を観に行った。普段自分はどういう行動をとっているのか、どう見守られているのかがわかった。ありがたい。

09/18 80 自由

内容

ミサトさんとムネヒコさんが交わした、秘密の会話の話。

感想

好きな人と結婚して、毎日「おはよう」って言える、この生活は、ほんとうに幸せなことなんだなぁって。

一言日記

今日はずっと文章を書いた。それなのにカタチにならない。やっぱり自分は絵で表現するほうが得意なのかも。ちょっと憂鬱。

まとめ

くたびれっぱなしの10日間だった。毎日本を読んで、なんとか日常を保っていたと思う。「変わらないもの」を持つということは、人生で大切なのかもしれない。

さて、とうとう最後の10日間になってしまった。この本を買った時、まだ夏ははじまってなかったのに、今はもう、秋。本のページをめくる度に、季節が進む。

開いた扉は、ちゃんと閉めないと。ミレイちゃんと、館と、百日紅と。さよならを言う準備は、まだちょっとできていない。

さて、明日は何を書こうかな。